セルフプレジャーで満たされることは美容にも良い? メカニズムを医師が解説

肌の調子がいい日は、心が満たされ、幸福感に包まれているときではありませんか?
その背景には、日々のスキンケアの効果の他にも、内側から溢れ出す「幸せホルモン」や自律神経の安定が深く関わっています。
今、フェムケアの最前線では、セルフプレジャーは単なる快感を求める手段ではありません。
自分自身の心身を深いリラックスへと導き、内側からコンディションを整える新たなセルフケアの常識になりつつあります。
なぜ、「満たされていること」が肌の美しさへと繋がるのか。
その科学的なメカニズムについて、産婦人科医で医学博士の宋美玄先生監修のもと、詳しく紐解いていきます。
【記事監修】宋美玄
丸の内の森レディースクリニック院長
医学博士・FMF認定超音波医・日本産科婦人科遺伝診療学会認定医
株式会社Crumii 取締役 女性のための新しい医療メディア「crumii」 編集長
1976年 兵庫県神戸市生まれ
2001年 大阪大学医学部医学科卒業
大学卒業後、大阪大学医学部附属病院、りんくう総合医療センターなどを経て川崎医科大学講師就任
2009年 ロンドンのFetal Medicine Foundationへ留学。胎児超音波の研鑽を積む
2015年 川崎医科大学医学研究科博士課程卒業
周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、インターネット、雑誌、書籍で情報発信を行う
産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目的とし活動中
2017年 丸の内の森レディースクリニックを開業
2024年 医療法人社団ベラフォレスタを設立
※コンテンツ内の解説は、特定の製品の仕様による直接的な効能効果を保証するものではありません。また、効果には個人差があります。
Index
「満たされていること」が美容につながる理由

私たちの脳と身体は密接に繋がっていて、心が「心地よい」と感じる瞬間、身体のなかでは大きな変化が起きています。
深い充足感を得ると、脳はストレス下で優位になりがちな「交感神経」をそっと鎮め、リラックスを司る「副交感神経」へとスイッチを切り替えてくれます。

このスイッチの切り替えによって、自律神経が整い、血流が促され、肌が自ら美しくなろうとする力を引き出すことにつながります。
満たされている人ってはつらつとして、ハッピーに見えますよね。
自分のことをわかっていて、セルフケアができていることって美容に限らず大切だと思います。
また、セルフプレジャーは一人でできることです。誰にも振り回されず、自分をいつくしむ時間をぜひ楽しんでほしいですね。
セルフプレジャーで満たされると起こる体の変化

セルフプレジャーは、単に性欲を満たすだけの行為ではありません。
irohaでは、オーガズムの有無にかかわらず「自分なりの心地よさを自分自身で見つけること」そのものに価値があると考えています。
自分の身体と丁寧に向き合うことは、心が「満たされている」と感じることにもつながっていきます。
1.幸せホルモンが分泌される
心地よい刺激や充足感を得ると、脳内では「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質が次々と分泌されると一般的にいわれています。
やる気を高める「ドーパミン」、深い安心感をもたらす「オキシトシン」、そして心を安定させる「セロトニン」。
これらのホルモンは、ストレスによるダメージから身体を守り、内側からコンディションを整える役割を担っています。
セルフプレジャーでは、気持ち的にも充足感が得られますが、幸せホルモンのような脳内物質が分泌される、科学的な側面もあります。
2.副交感神経が刺激され、血流が促進される
心が「心地よい」と感じる瞬間、脳はリラックスを司る「副交感神経」を優位に切り替えます。
すると、血管が拡張し、全身の血流がスムーズになります。
血液に乗って新鮮な酸素と栄養が身体の隅々まで行き渡ることで、肌の美容にも役立ちます。
血流が良くなりリラックスできることはよく眠れるようになり、睡眠の質を高めることにもつながります。
肌美容にもプラスになることも期待できるでしょう。
3.オーガズムによって骨盤底筋が収縮し、下半身の血流が巡る
セルフプレジャーによって満たされることは、リラックスした状態になるため、実はオーガズムに達しやすい状態を作り出しています。
オーガズムに達すると、骨盤底筋が収縮します。

骨盤底筋とは、骨盤の底部に存在するハンモック状の筋肉群の総称です。
骨盤底筋は排泄の制御や、尿道・膀胱・子宮・直腸といった臓器を下から支える重要な役割を果たしています。
オーガズムに達した時の骨盤底筋の筋肉の動きは、滞りがちな下半身の血液やリンパの流れを促します。
骨盤周りの血行が良くなることは、女性特有の冷えのケアや、健やかな身体のリズムを保つことにも繋がります。
骨盤底筋が収縮すると腹横筋も連動して収縮されるので、くびれづくりにも役立ちます。
くびれたいと思ったときには筋トレをと思う方もいるかもしれませんが、セルフプレジャーやセックスでのオーガズムが体づくりにも役立つことをぜひ多くの方に知っていただきたいですね。
美容効果を得るためにはオーガズムが必要?
セルフプレジャーを楽しむ中で「オーガズムを感じられない」「イかなきゃと思うとプレッシャーになる」という悩みを持つ女性は少なくありません。
オーガズムに達しなくても、美容に役立つホルモンは興奮期から分泌され始めていて、十分な美容効果が得られます。

セルフプレジャーやセックスでの女性は、上記の図のように、興奮期、高原期を経て絶頂期(オーガズムに達するタイミング)を迎えます。
その後、徐々にクールダウンしていく後退期に入り、興奮が落ち着く流れです。
性科学や内分泌学の研究では、オーガズムの瞬間だけでなく、興奮期の時点ですでに、美容に役立つホルモンが分泌され始めていることが分かっています。
オーガズムは必須ではありませんが、セルフプレジャーでオーガズムに達したいのにできないという時には、何か原因があるかもしれません。
セックスカウンセラーやセックスセラピストなどの専門家や、医療機関にご相談いただけると良いですね。
セルフプレジャーが美容の新習慣に。自分をいつくしみ、満たす時間を大切に

セルフプレジャーは、自分自身の心と身体を満たすことのできる行為です。
今回の記事でご紹介した通り、心が「心地よい」と満たされることで溢れ出す幸せホルモンや自律神経の安定は、健やかな美しさを育むことにも役立ちます。
これまでセルフプレジャーにあまり積極的になれなかったり、ハードルを感じていたりした方も、それが「自分を整え、内側から輝きを引き出すセルフケア」のひとつであると知ることで、少しでも前向きな気持ちを持っていただけたら嬉しいです。
また、自分の身体に丁寧に触れることは、今の自分を深く知るための大切な対話でもあります。
自分の手指や、その延長として心地よく寄り添ってくれるプレジャーアイテム®を通じて身体に触れることで、「今日はいつもより肌が乾燥しているな」「このあたりに少し違和感があるかも」といった、身体が発する小さなサインに気づくきっかけにもなりますよ。
※プレジャーアイテムは株式会社TENGAの登録商標です。



