“食べ物でニオイが?黒ずみの原因は?” 専門医が答える、フェムゾーン(デリケートゾーン)都市伝説のウソ・ホント

「かゆい」「しみる」「ニオイが気になる」など、実は多くの女性が悩んでいるフェムゾーン(デリケートゾーン)の不快感。でも、なかなかまわりの人には相談しにくいし、病院で相談していいのかわからないという声をよく聞きます。ウソかホントかわからない、「それって都市伝説じゃない?」と思うような話を聞くことも。
そこで、女性医療クリニックの理事長として数多くの女性の診療経験があり、フェムゾーン(デリケートゾーン)の専門医でもある関口先生に、世間でまことしやかにささやかれる「フェムゾーン(デリケートゾーン)の都市伝説」について伺ってきました。
※irohaではデリケートゾーンという表現を使用していますが、記事内では関口先生の解説についてはフェムゾーンという表現を使用します。関口先生が代表をされている株式会社フェムゾーンラボのページもご覧ください。
関口由紀(せきぐちゆき)
女性医療クリニックLUNAグループ理事長
横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授/日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医・指導医/日本排尿機能学会認定専門医/日本性機能学会認定専門医/日本東洋医学会認定漢方専門医・指導医/日本女性骨盤底医学会認定専門医/日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医
横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学修了。2005年「横浜元町女性医療クリニック・LUNA」を開設。2017年から現職。女性総合ヘルスケアサイト・フェムゾーンラボ社長、日本フェムテック協会代表理事。人生100年時代の日本の中高年女性の骨盤底・血管・骨・筋肉の総合的な維持管理を提唱し、生涯にわたるヘルスケアを実践。横浜元町で閉経前の女性対象のクリニックと閉経後の女性を対象にするクリニックを、さらに沖縄那覇では、男性も含めたパートナーシップヘルスケアのクリニックを主宰している。
Index
関口先生に聞く、フェムゾーン(デリケートゾーン)の都市伝説
SNSやネットで見かけた都市伝説について、関口先生に解説していただきました。間違った情報を信じてしまい、ますます症状が酷くなるケースもあるそうです。正しいケア方法で、不快感にさよならしましょう!
・脱毛やセックスのしすぎで黒くなるってホント?
・脂っぽいものを食べたり、タバコを吸ったりすると臭くなる?
・自然のままが一番で、何もつけずにお湯だけで洗うほうがいいの?
・中の汚れが原因だから、腟内までちゃんと洗ったほうがいいの?
・かゆい時はボディタオルでごしごし洗ったほうがいいの?
さっそく関口先生にお伺いします!
脱毛やセックスのしすぎで黒くなるってホント?

「『脱毛のしすぎ』がどの程度かにもよります。フェムゾーンに限らず、人間の皮膚が黒ずむ原因は『炎症』で、炎症を放置して適切に治癒しないと、色素沈着を起こしてしまうんです。
だから、1ヶ月に1回レーザー脱毛をして、クールダウンや保湿などのケアも丁寧にして、5~6回くらいで脱毛が終わってしまえば、炎症になる可能性は低いんです。でも、皮膚が弱い人が、1ヶ月に何回もブラジリアンワックスでベリベリッと脱毛して、特に何もケアしなければ、炎症が起きやすくなって色素沈着に繋がる可能性が高いです。脱毛自体がよくないのではなく、肌が強いか弱いかは人それぞれなので、自分の肌にあった脱毛方法を選ぶこと、肌の状態に合わせたケアをすることが大切なんです。
フェムゾーンに炎症が起きる理由の一つとして、『強すぎる刺激』があります。だから、『セックスのしすぎで黒くなる』というのもウソ。よっぽど体に負担のかかるような痛いセックスを繰り返しているなら話は別ですが、そうでなければ、黒ずむ原因は別にあることがほとんどです。
また、デリケートな場所だからって極端に刺激を与えないと、かえって敏感になって、赤くなりやすくなったり肌が弱くなったりしてしまうこともあるんです。強すぎる刺激はさけ、もし炎症が起きたら、お手入れ方法を優しいものにかえたり、必要に応じて薬を使ったりして、きちんとケアしましょう。かゆみや痛みなどの不快感を感じたら、炎症のサインだと思って放置せず、適切に治すことが大切です。」(関口先生)
脂っぽいものを食べたり、タバコを吸ったりすると臭くなる?
「これは一部ホントで一部ウソ。フェムゾーンのニオイの原因は、外陰部の汚れが落としきれていないか、腟内に雑菌が繁殖してしまったことが原因です。特に若い方に多いのですが、フェムゾーンのケアが全くされていなくて、汚れがびっしりという方もいます。入浴時に外陰部(特に小陰唇のまわり)の汚れを丁寧に落とすだけでも、ニオイが改善することは多いです。
腟内には通常、デーデルライン桿菌という乳酸菌がいて、腟内の環境を正常に保っています。ですから、腟内は洗わなくても大丈夫なんです。でも、体調不良や疲労など、様々な要因でデーデルライン桿菌のバランスが崩れると、他の雑菌が増えてニオイが発生してしまいます。一般雑菌の場合もあれば、カンジダ菌の場合もあります。
また、間違ったケアが原因のことも。腟内までじゃぶじゃぶ洗い流したり、フェムゾーンをゴシゴシ洗いすぎたりすることで、デーデルライン桿菌が弱ってしまうことがあるんです。正しい洗い方で外側の汚れをキレイにしつつ、腟内環境を正常に保つことが大切です。
たとえばタバコについては、女性ホルモンの感受性が悪くなるので、フェムゾーンだけでなく、肌全体に悪影響があることも。腟内環境もバランスが崩れて、ニオイが強くなってしまいます。
脂っぽいものを食べてお腹がゆるくなる人は、フェムゾーンのニオイにも影響があるかもしれません。腸内の菌バランスと腟内の菌バランスは関連性があると言われていて、便秘と下痢を繰り返している人は、腟内環境も悪くなりやすいんです。腸にいい食べ物を食生活に取り入れて腸内バランスを保つことで、腟内環境が改善することがあります。」(関口先生)

自然のままが一番で、何もつけずにお湯だけで洗うほうがいいの?
「これはウソ。お湯などだけだと、汚れがキレイに落ちず、洗い残しでニオイやトラブルの原因になってしまいます。フェムゾーン(特に小陰唇のまわり)は構造が入り組んでいて、汚れが溜まりやすく落ちにくいので、ボディソープなどの洗浄剤を使って、しっかり汚れを落としたほうがいいと思います。
洗い方としては、最低1日1回、洗浄剤を泡立てて、指を使って優しく洗いましょう。きちんとひだをめくって、溝や入り組んでいるところまで、細かく丁寧に洗ってください。ゴシゴシ洗いは禁物。摩擦が少なくて強弱がつけやすい指で洗うのがいいと思います。皮膚の感触を確かめながら、指をすべらせるようにして、細かいところまで柔らかく洗ってください。
使うのはフェムゾーン専用ソープでなくてもOKです。ただ、かゆみやニオイが気になったり、ボディソープがしみたり、何かしらの違和感を感じている人は、フェムゾーン専用ソープを使うべき。専用ソープはフェムゾーンのpHを保つように作られていて、肌に負担をかけず、優しくしっかり汚れを落とせます。
また、洗いすぎも厳禁です。排尿ごとに洗う人がいますが、1日に何度も洗うとフェムゾーンに必要な潤いも一緒に流れてしまいます。乾燥すると、肌のバリア機能が失われ、様々なトラブルに繋がります。1日に何度も洗顔すると、顔の皮膚が乾燥してバリバリになってしまいますよね。それと同じです。
フェムゾーンを洗うのは、多くても入浴時と排便時の1日2回程度にして、どうしても汚れが気になる時は、洗ったあとに保湿したり、保湿成分の含まれた拭き取りシートを使ったりしてうるおい補給をしましょう。顔の皮膚と基本は同じで、フェムゾーンの皮膚も保湿がとても大切なんです。」(関口先生)

中の汚れが原因だから、腟内までちゃんと洗ったほうがいいの?
「これもウソ。腟内まで洗ってしまうと、腟内環境を正常に保つデーデルライン桿菌のバランスが崩れて、ニオイなどのトラブルに繋がるので、腟内は洗ってはだめです。
腟内をじゃぶじゃぶ洗わなくても、中の汚れはオリモノで排出されるから安心して。オリモノは不快なものではなく、腟内環境を正常に保つために絶対に必要なものです。腟内は湿っているのが正常な状態なので、適切なオリモノのある人のほうが、性機能もいいし、腟内の状態もいいんです。ビデの水圧を強くして中まで洗う人がいるけど、やめたほうがいいですね。
外に出ている部分のオリモノ汚れは、もちろんキレイにしてOKです。外側の汚れは優しく取り去って、中は洗わず、自分の体の排出にまかせましょう。」(関口先生)
かゆい時はボディタオルでごしごし洗ったほうがいいの?
「ごしごし強くこすれば汚れがおちるというものではありません。強い刺激で炎症になって、色素沈着が起きてしまいます。
汚れをしっかり落としたい場合は、洗浄剤の泡が大切。泡には汚れを吸い取って包み込む働きがあるので、たくさんの泡で洗うほうが、汚れをしっかり落とせると言われています。また、洗浄剤をそのまま肌につけるよりも摩擦が少なくなり、肌への負担も少ないので、優しく洗うことができます。
もちろん、かゆみの原因を解決することも大切です。原因として、洗浄剤が肌に合ってないことがあるので、フェムゾーン専用ソープに変えてみるといいでしょう。あと、意外と多いのが『パッドかぶれ』です。おりものシートや生理用ナプキンを、肌にあうものに変えることで改善されることもあります。一番いいのは、普段はおりものシートを使わないようにして、木綿のパンツで過ごすこと。木綿の素材が肌には一番いいんですよ。」(関口先生)

ケアで大切なポイントは?年齢によって出てくるお悩みも
40歳を超えたらしっかりとケアを。フェムゾーンも日々の保湿が大切!
「35歳くらいまでは、お手入れをしなくても、特に問題ない人も多いです。でも、40歳を超えると、GSM(閉経関連尿路性器症候群)の症状として、フェムゾーンがかゆくなったり、痛くなったりすることがあり、日々のケアが大切になってきます。フェムゾーン用ソープを使ったり、保湿をしっかりしたり。時には女性ホルモンを補充する治療をすることもあります。
また、子どもにはケアは必要ないと言われることもありますが、生理が始まったらフェムゾーンも成熟して大人の形になった証拠。女性のからだにまつわる基礎知識として、フェムゾーンのケアのしかたを伝授してあげるべきです。どの年齢であっても、優しく丁寧に洗うのが大切なのは同じです。」(関口先生)
しみたり痛かったりするのは炎症があるということ。不快感を放置しないで。
「ボディソープがしみたり痛かったりするのは、フェムゾーンが炎症を起こしているということです。みんなフェムゾーンが一番弱いって思ってるけど、皮膚で一番強いのは顔で、次が腟やフェムゾーン、最後が全身の皮膚なんです。全身の皮膚で大丈夫なものは、顔に塗ってもフェムゾーンに塗っても大丈夫。それなのにしみるのは、炎症があるからなんです。
また、フェムゾーンにトラブルを抱えている人は鬱になりやすいという研究結果もあります。普通はボディソープはしみないし、生理中はかゆくない。不快感を当たり前と思って放置せず、肌の状態に合わせてケアをすることが大切です。
もし正しいケアでも不快な症状が改善しない場合は、思わぬ病気ということもあります。最近知られるようになってきたカンジタは、薬の治療が必要です。『外陰痛症候群(ヴルヴォディニア)』という比較的珍しい病気の可能性もあり、食事療法などの治療で改善することがあります。不快感をそのまま放置せず、まずは近くの婦人科を受診し、症状が改善しなければ専門クリニックを受診しましょう。」(関口先生)

お悩み解決!先生に聞いた正しいフェムゾーン(デリケートゾーン)のケア方法
フェムゾーン(デリケートゾーン)に不快感を感じても、「まわりの人に相談しづらい」「むやみに触っちゃいけない」「正しいケア方法を教わる機会がほとんどないからどうしたらいいかわからない」など、何もせずそのままにしている人も多いよう。
正しい知識をもとにフェムゾーン(デリケートゾーン)にあったケアをすることで、当たり前だと思っていた不快感とおさらばできるかもしれません。
正しい洗い方はこれ!とにかく優しく汚れを落とす
②ソープをしっかり泡立てる。
③指を使って、フェムゾーン(デリケートゾーン)(特に小陰唇のまわり)を細かい部分まで優しく洗う。
④しっかり洗い流す。
⑤拭き取ったあとに乾燥を感じる場合は、フェムゾーン(デリケートゾーン)用クリームなどで保湿する。
ここがポイント!肌に合わせたケアを
・ひだをめくって、細かいところの汚れも落とす。
・腟内は洗わない。
・ゴシゴシ洗いも厳禁。
・洗いすぎに注意。1日2回までがベスト。
・乾燥も大敵。乾燥を感じたら保湿を。
・お悩みが改善しない場合は病院に相談を。
泡で洗える!iroha INTIMATE WASH【FOAM TYPE】

関口先生、お悩みの原因からケア方法まで、いろいろとありがとうございました!不快感をそのままにせず、肌にあったケアをすることで、快適にすごすことができそうですね。
さて、先生のお話にもたびたび登場したフェムゾーン(デリケートゾーン)専用ソープ。このたび「iroha INTIMATE CARE」から、ふんわりきめ細やかな泡で優しくしっかり汚れを落とせる、FOAM TYPE(フォームタイプ)が登場しました。
1プッシュでふわふわの泡が出てくるので、忙しい毎日でも手軽にケアをはじめられます。「フェムゾーン(デリケートゾーン)の不快感をなんとかしたい」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

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※⁵オウゴンエキス、ユキノシタエキス、ブドウエキス、ヤマグワ根皮エキス
商品名:iroha INTIMATE WASH【FOAM TYPE】
発売予定日:2020年3月19日
参考価格:1,500円(税別)
内容量:150ml



