障がい者と性 セルフプレジャーやセックスの悩み、どうしてる? Co-Co Life☆女子部座談会レポート

iro iro iroha編集部に、Co-Co Life☆女子部より座談会のお声かけをいただき、参加してきました!
その様子をレポートでお届けします。
サイトURL:https://co-co.ne.jp/
さまざまな障がいや病気を持つ人たちと、「こころのバリアフリー」をめざすコミュニティ団体、特定非営利活動法人 施無畏が運営するメディア。
「オシャレ」「恋愛」「グルメ」に加えて、障がい当事者ならではの情報も発信。一歩踏み出すための“きっかけ”や、一緒にやりたいという“共感”を提供しています。
詳しい座談会の模様は下記のCo-Co Life☆女子部の記事でご紹介いただいたので、こちらでは私が感じたことをレポートとしてご紹介させていただきます!

月岡 凜さん
脳性麻痺で体に力が入りやすいとのこと。
irohaの使用経験あり。女性向け「性」サービスを利用したこともあり、今回の座談会は自分にピッタリの企画だと感じて参加。

坂本 彩華さん
四肢形成不全で両腕両足が短く、足の指が少ない。
人気インフルエンサー・渋谷真子さんのイベントでirohaの存在を知ってくださっていたとのこと。
irohaのアイテムに興味があり、今回の座談会に参加。

二ノ宮 和也さん
女性障がい者専門 総合「性」サービス TiME(タイム)オーナー。
性=人間の心の在り方という考えのもと、性感マッサージだけに限らず、オイルマッサージで癒しの時間を楽しんだり、デート利用で恋愛の練習やシュミレーションをするなど、一人ひとりに寄り添ったサービスを提案、提供している。

綿来 美紀
iro iro iroha コンテンツディレクター。
Index
性の悩みは、障がい関係なく誰にでもあること

座談会では、月岡さん、坂本さんにセルフプレジャーに関する悩みについて伺うことができました。
月岡さんは、脳性麻痺の特性によって体が緊張しやすいため、力が入りやすく、挿入に痛みを感じるのが悩みとのこと。
坂本さんは、手を使わずに楽しめるプレジャーアイテム®があると良いとお話してくださいました。
※「プレジャーアイテム」は株式会社TENGAの登録商標です。
障がいによる身体的な不自由さはあるかもしれませんが、挿入時の痛みも、アイテムの使いやすさに関しても、根底にある悩みは障がいの有無を問わないものだと感じます。
座談会の中では、irohaとして応えられることは何か、参加者の皆さんと一緒に考えながら話をさせていただきました。
挿入が「痛い」を「気持ちいい」に変えていく方法はある?

日によって、アイテムの挿入に痛みを感じる時もあれば、感じない時もあるという月岡さん。挿入で気持ちいいと感じるにはどのようなことが大事なのでしょうか。
実は、挿入で痛みを感じるというお悩みは二ノ宮さんのもとにもよく来るのだそう。
二ノ宮さんからは自社が提供しているサービスで試されているアプローチ、私からはiro iro irohaの記事内でも提案していることをお話しました。
まずは、リラックスすることが大切
あとは、一度外性器への刺激で気持ちいいと感じてから中への刺激を試すのがおすすめです。
部屋の照明を薄暗く柔らかくし、リラックス効果のある音楽やアロマを取り入れるのも良いですね。
下記の「膣が狭い時の対処法」でもご紹介しています。
※「ちつ」の解剖学的に正しい表記は「腟」ですが、この記事では一般的な表記である「膣」を使用します。
日々の練習もポイントになるかも
何かスイッチがあるはずです。触ってみて、痛いと感じる部分の中でも触っていれば気持ちいい感覚が継続できるところを見つけて、(痛いから気持ちいいに切り替える)スイッチを入れていけると良いのかもしれません。
そのほかにも毎日、ちょっとずつ自分のペースでセルフプレジャーをして、気持ちいいかも?と思えるところへの刺激を重ねてもらうのも良いですね。
自分の体を観察するのも◎
セルフプレジャーではなく、マッサージで体に触れたときでもなんだか嫌悪感があるなって日もありますね。
そういったことをセラピストさんと共有するのも方法かもしれません。
irohaを誰にでも楽しんでもらうためには何が必要?

四肢形成不全の障がいがある坂本さん。
irohaのアイテムについて、どれなら使いやすいかを実際にいろいろと触って試してもらいました。
足で試されていましたが、その器用さに驚きました。
月岡さん、二ノ宮さんにも坂本さんと一緒にirohaのアイテムにたくさん触れていただきました。

私からは、坂本さんにiroha SVR、TENGA UNI、2025年8月7日に発売したiroha FIT+ AONAMIをご紹介。
座談会に参加するにあたって「これなら楽しんでもらえるかもしれない」と他の社員からも意見をもらって選びました。
iroha SVR

iroha SVRは、一人でも二人でも使えるプレジャーアイテム®です。
手指にはめて使用できるので、アイテムを手に持つのが難しいという方にも使っていただきやすいのではと思い、おすすめさせていただきました。
コンパクトで持ち運びにも便利な点もポイントです。

iroha SVRの使用方法を笑顔で聞いてくださったお二人
TENGA UNI

TENGA UNIも、一人でも二人でも使えるアイテムです。
性別やセクシャリティにとらわれずに誰でも楽しんでもらえるのが特徴で、男性器に装着する使い方、女性器など性感帯にあてがう使い方があります。
■男性器に装着して刺激する使い方
ローションを塗布して、先端部に被せるように装着し、伸ばすように使用します。
■性感帯にあてがう使い方
本体を2本の指にはめて、ローションを片面に塗布して使用します。
手指にはめて使えるのはもちろん、非電動で自分の好きなように刺激を楽しめる点からおすすめさせていただきました!
iroha FIT+ AONAMI

iroha FIT+ AONAMIは先端部分が上下に稼働するバイブレーター。挿入後は、自動の刺激を楽しめます。
上下稼働なしの振動のみでも使用できるので、自分の好みに合わせて楽しんでもらえると考え、おすすめさせていただきました。

その他のirohaのアイテムについてもとても興味を持って見てくださりました。
その他のirohaのアイテムについても、とても興味を持って見てくださりました。
irohaは誰もが使いやすいアイテムを目指しています。坂本さんにいろいろと試していただいて、「ここにボタンがあったらスムーズに使えそう…。」「これならこういう感じで楽しめそう」など率直な意見を伺えて大変参考になりました。
また、販売はしていませんがTENGAが運営する「able! FACTORY(エイブルファクトリー)」の元施設長がirohaを使用する時のサポートとしてカフを製作したことがあり、紹介させていただきました。

マジックテープをつけたアイテムとリストバンドを用いて作られたものです。リストバンド部分に手をはめて使用します。
irohaがすべての女性の悩みの一助になりますように

今回座談会に参加させていただくにあたって、お二人の悩みにirohaで応えられることを考えてみた時、irohaには障がいがある方が使いやすいように作られた製品はなくとも、今あるアイテムの使い方次第でさまざまな性の悩みに答えていけるものが多いことに気付かされました。
例えばiroha temariなどはボタンがアイテムの後ろにあるので、個人的には使いづらいのかなと感じていたのですが、実際に坂本さんに使用いただいたところ、足で蓋を外したり、スイッチを入れるのは難しくないとのことでした。

上に乗って押し当てるように刺激を楽しめそうと座談会で感想をいただいたことは印象に残っています。
また、挿入時の痛みにはプレジャーアイテム®だけではなく、潤滑ジェルの塗布、膣マッサージができるインナーマッサージスティックで膣内をほぐすなどのアプローチ方法もあります。
そのほかにも、iro iro irohaには医師や専門家の方に協力をいただきながら制作した記事の情報もあり、一つの悩みにあらゆる角度から寄り添い、解決の助けになれるかもしれないと感じました。
iro iro irohaでも、この先、irohaがすべての女性の悩みの一助になれるように、今後も発信に努めていきます!






